育毛剤で血行促進
なぜ、頭皮ケアで血行促進が必要なのでしょう。それは、髪の毛に栄養を運ぶのは血液だからです。そのため、多くの育毛剤には血行促進に良い有効成分が配合されています。
髪の毛はタンパク質の一種であるアミノ酸から作られます。毛乳頭という髪の毛の毛根付近にある部分にある毛母細胞という細胞が活発に細胞分裂が行い、増えた細胞が上へ上へと押し出されていきます。押し出された細胞が増えれば増えるほど髪は上に伸びて成長を続けます。髪の毛は3年から5年、長い場合は7年くらいかけて成長と成長の休止を続けながらまた生えてきます。
髪の毛が元気に伸びるには、たくさんのアミノ酸が必要になります。細胞分裂に使われる栄養素は、毛根周辺の毛細血管を通って毛乳頭に送られ、毛母細胞の細胞分裂に使われます。毛細血管に元気がなければ、十分な栄養が毛母細胞に送り届けられないことになるのです。
頭皮の硬い人やつっぱっている人は、頭皮の下の真皮層が硬いといわれています。そのため、真皮層の下の脂肪層や毛細血管を圧迫して血流が悪くなります。
血行が悪いと、いくら髪の毛に良い(といわれる)栄養をたっぷり摂っても、毛根には届かないので髪は次第に弱っていきます。頭皮や毛根の血行を考えることは、薄毛対策のもっとも基本的なケアの1つといえます。
育毛剤には、血行促進に特化した商品もあります。まだ薄毛は気にならないけれど、早めに頭髪ケアを始めようと考えている人は、血行促進をポイントにするのもよいでしょう。
育毛剤以外でできる血行促進の改善に、食生活改善があります。
血流には血中のコレステロール値が大きく関与しており、この値が大きくなるほど流れが悪くなります。すなわち髪の毛にも十分な栄養が運ばれません。
最近の日本の食生活は欧米化しているといわれますが、欧米化された食事がもたらすのはコレステロール値の増加です。また、昨今では加工食品など多く出回っており、これらも抜け毛予防の妨げとなっています。また、よく噛んで食べることや、適度の運動をすることも必要となります。
その他には入浴をゆっくりすることや、体を無闇に冷やさないことが必要です。冷たいものを一気に摂ることも血行の悪化につながります。